大きな入射角に対する特性の低下率は、広帯域型電波吸収体に比較して大きなものとなります。
たとえば共振点における反射係数が -25dB のものは、30゜の入射角では約-20dB、45゜では約-16dB になります。

シリコーンゴムを基材としているため、-54℃から+160℃の温度に耐え、かつ厳しい屋外環境条件でも使えます。また非常に可撓性に富んでいるため、曲面への貼付も容易です。
屋外環境で使うもの、もしくはシリコーン材を嫌うアプリケーション用にウレタン基材のもの(SF-U) もあります。

ECCOSORB SF は、特に薄い材料が要求され、かつ、特に広帯域な吸収特性が必要でない用途に最適です。
たとえば、アンテナ支持周辺機構・船舶マスト・屋外構造物からの不要反射波の抑制、レーダナセルやマグネトロンケースのライニング（特に高電力部分）等に使えます。

通常のハサミで容易に裁断できます。ECCOSORB SF は金属面へ直接取り付ける事が必要です。取付方法は下記の順序に従って下さい。

• 取付金属面の脱脂･清拭
• ECCOSORB SF の接着には、シリコーン系の接着剤を使用して下さい。
• ECCOSORB SF を非金属面に取付ける場合には、まずアルミニウム箔等の金属で裏打ちしてから貼付して下さい。