耐熱セラミック系接着剤「Resbond」「Durabond」
超高温下での使用が可能なセラミック系接着剤
最大使用可能温度:2,200℃
用途および接着対象の材質に応じて選定する事により、最適の接着が得られます。
Resbond 989 (1,640℃)
高純度アルミナをベース成分として採用した、一液性のセラミック接着剤です。
様々な耐熱接着用途をカバーできます。選定にお困りの際はまずこの規格を御検討下さい。
よく混ぜてから塗布するだけ。室温で硬化しますが加熱により耐湿性と絶縁性は一層向上します。
Resbond 904 (2,200℃)
滑らかなペースト状の、一液性ジルコニア接着剤です。
金属、グラファイト製品、セラミック製品など幅広い対象に使用できます。
耐環境コーティングとしての応用も可能です。中でも酸化還元雰囲気、溶融金属、X線放射に対して特に優れた耐性を発揮します。
硬化後は硬い接着層を形成します。
Resbond 919 (1,530℃)
コトロニクス社独自のセラミックバインダーにより高い絶縁性を発揮するセラミック接着剤です。
室温下での体積抵抗率は1011Ω-cm、絶縁強度は10.6kV/mm。
粉と硬化液の混合タイプ。塗布しやすいペースト状となり室温で硬化します。
点火装置、電熱線、熱電対などの保護や、部分的な絶縁箇所の作製に最適です。
Resbond 940 (1,090℃)
急速硬化型のセラミック接着剤です。
室温なら4~8時間で硬化。80℃で加温保持すれば約5分で硬化します。
大量生産向けの自動化ラインでの使用を前提に開発されました。
多様な材料に対し良好な接着性を示します。
-70℃~1,000℃の範囲での使用が可能です。
硬化にあたり不快臭やVOC(揮発性有機化合物)は一切生じません。
Resbond 940LE (1,370℃)
クォーツをベースとした、熱膨張率の極めて低い速固性接着剤です。
耐熱ガラスやグラスファイバーなど、熱膨張率の低い素材の接着に最適。
粉と硬化液を混合し塗布。室温なら24時間未満の放置で硬化します。
加熱保持する事によって急速硬化します(100℃前後で5~15分)。
大量生産を前提とした自動化ラインに適しています。
Resbond 931 (2,980℃)
高純度グラファイト(99%)を配合した、炭素材用の接着剤です。
不活性雰囲気下では最大2,980℃の耐熱性を発揮します。(大気中では400℃前後から酸化劣化が始まります)
120℃~150℃程度の加熱により硬化。導電性のある硬化層になり、同時に還元雰囲気に対する耐久性を発揮します。
熱処理炉内で使用しても炉内雰囲気に影響を及ぼしません。
大容量の埋立には一液性の常温硬化仕様パテ「931P」をお奨めします。
Durabond 950 (650℃)
アルミニウム粉を配合したセラミック接着剤です。
室温で硬化。
鋼鉄、鋳鉄、アルミニウム、銅などの接着に適しています。
Durabond 952 (1,090℃)
ニッケル粉を配合したセラミック接着剤です。
室温で硬化。
SUS400番台など比較的熱膨張の低い合金の接着に適しています。
Durabond 954 (1,090℃)
SUS316の粉末を配合したセラミック接着剤です。
室温で硬化。
SUS300番台や、比較的熱膨張率の高い合金の接着に適しています。
Resbond 907GF (1,280℃)
一液性のファイバー含有補修用パテです。
コーキングチューブで押し出し、室温で4~12時間の放置で硬化します。(加熱により硬化は一層早まります)
鋼鉄、ステンレス、セラミック、耐火煉瓦の接着や補修に最適。
Resbond 901 (1,420℃)
一液性のセラミックファイバー含有コーティング剤です。
水性で有機溶剤を一切含まず、アウトガスの発生がありません。
室温で硬化し、 断熱性と絶縁性を持つ硬い表面皮膜を形成します。
多孔質セラミックの接着や、耐火性/耐腐食性のコーティングとしての使用に適しています。